久しぶりの体温に、二人は素直にお互いを求め合う。
キスを交わしながら、以前よりも密着性の高い服を脱がしあうのに、少し時間がかかった。
それでも求めるものは変わらず、素肌でお互いを感じあう。
「あー、久しぶりだ。ソランのおっぱい」
弾力のある大きな乳房を手の平に収めて、その感触をライルは堪能した。
こんな触れ合いは、本当に久しぶりだった。
彼女が姿を消す前の、あの夜を思い出す。
ライルのプロポーズに幸せそうに笑ってくれた、普通の男女の触れ合いだった。
今はあの頃では考えられない、微重力の中で触れ合っている。
ライルも当然、ソランの会社の軌道ステーションの近くに設置されていた研究施設を訪れた事はある。
その時も微重力だったが、当然あの頃の穏やかさなど無いのだ。
今、プトレマイオスは宇宙空間を航行中で、敵戦力の情報収集と、搬入されたばかりの機体の整備に追われている。
更に、ソランの乗っているダブルオーは、いまだに問題を抱えていて、今敵襲を受ければ、確実にライルは初のMSの戦闘に出撃する。
そんな緊張感の中でも、愛する女の体は、ライルに安らぎを与えてくれた。
必要以上に乳房に執着しているライルに、ソランは緩い快感を得ながらも、小さく笑う。
「まるで、小さな子供みたいだ」
金茶の髪の毛を撫でながら、ソランは久しぶりに優しい声でライルに語りかけた。
「男はいつまで経っても、女の前じゃ子供だ」
記憶には無いが、誰もが糧を貰っていた女の乳房を愛撫して、山の頂にある突起を口に含む。
「ん……ッ」
赤子ではありえない舌使いで舐めまわして、少し歯を立てながら吸引すれば、ソランはピクリと体を震わせて仰け反った。
反応した体に、ライルは唇を逆の乳頭に移し、舐めしゃぶった乳首を強めに指で弾いた。
「やッ!」
連続した刺激に、ソランは更に体を捩る。
ソランも久しぶりの性交で、記憶にある以上の快感を体に覚える。
そして最後にライルと触れ合った時の快感を思い出して、早くも胎内にライルを欲した。
足を摺り寄せたソランに、ライルはうっすらと笑う。
「オネダリ、早いだろ」
「あ……ッ」
言葉にされて、羞恥と快感が募る。
それでも我慢ができなかった。
そんなソランに、ライルは体を起して、自らの下半身を晒す。
「欲しいなら、しろよ。まだお前を満足させられるだけの堅さじゃない」
普段の優しさなど、セックスの時には見えないライルに、ソランは歓喜に震えた。
そして、何も身に纏っていなくとも、やはり自分は彼らを間違えないのだと、そう悟った。
恐れていた事が無くなり、素直にソランはライルを求める。
首の後ろを掴まれて、ライルの中心に導かれて、素直にそれに従った。
咥えたライルは、ソランに告げた状態よりも堅く、既に先走りを零していた。
それを丁寧に舐め取って、愛しさを舌使いに乗せる。
もう、彼無しでは居られないと。
丹念に肉棒を愛撫して、更にその下の袋を片手で揉みこむ。
「ん……ッ、いいな、ソレ」
感じたライルの声に、ソランは更にライルを喉の奥まで咥え込み、袋とアリの門渡りを擦りあげた。
そうすれば、あっという間にライルの肉棒は、ビクビクと震え始める。
もうすぐこれが、ソランを愛するのだ。
そう思えば、ソランも自然と腰が揺れる。
早く欲しかった。
女の喜びを知ったソランには、男のこの反応が自らを満足させる前奏曲である。
揺れる腰に、ライルの言葉が零れる。
「ヤラシイなぁ。でももうちょっと……」
十分に堅いと訴えようとしたソランは、不意に頭を押さえつけられて、小さく唸る。
「んんッ!」
唸ったソランに、ライルはソランの喉の奥に向かって、欲望を吐き出す腰の動きをする。
このまま口内で出されてしまっては、ソランはずっと耐えなければならない。
次にこの状態にライルがなるのがいつになるのか、まだソランには解っていなかった。
普通とは少し違う性交に、そしてすぐに与えてもらえない快感に、ソランは不自由な口でライルに抗議した。
「んんッ! んーッ!」
「お前ッ、口の中までッ、エロいんだよッ! すっげぇ気持ちいいッ。このまま出して、いいか?」
思ったとおりのライルの言葉に、ソランは必死に抵抗する。
出すのなら、胎内に。
女の場所に出して欲しいのだ。
疼くソコを主張して腰を揺らせば、思いも寄らない感触が膣口に触れる。
何かと視線で伺っても、頭を押さえつけられている状態では見る事はできない。
それでも不規則に、拙く動くソレに、喉の奥に叩きつけられるライルの腰の動きと連動して、一気に頂上に駆け上がってしまう。
「んんッ! ん! ん! んー!」
「うぁッ……全部飲めよッ!」
相変わらずソランの頭を抱え込んで、ライルはソランの喉の奥に向かって、自らの欲望を吐き出した。
そしてソランも、そのタイミングで絶頂を迎える。
ライルがソランの頭を解放すれば、その絶頂がソランの想像外の物で与えられていた事が解る。
それは、ライルの足の指だった。
ライルの股間に体を収めていたソランのソコを、ライルは足の指で愛撫していたのだ。
「は……ッ、すっげぇ。足がお前のヤラシイジュースで糸引いてるぜ」
「あ……ッ」
「口に俺のチンポ咥えて、足の指挿入されてイっちまうなんて、本格的にお前、M」
クスクスと笑うライルに、余計にソランは羞恥に駆られる。
そして再び疼く、女の場所。
結局ライルの逞しい肉棒を受け入れられなかった為に、酷く欲していた。
今度はライルに促される前に、早く挿入してもらいたい一心で、自ら一度射精して柔らかくなったライルの肉棒を、必死に口で愛撫した。
陰袋も愛撫して、一瞬でも早く、胎内に突き入れてもらえる状態にしようと躍起になる。
「あーあ、そんなに欲しいのかよ。さっきまで躊躇してたくせに……淫乱」
全て解っている癖に、態と言葉でライルは嬲る。
ライルの言葉を受け取って、ソランは切なそうに眉を寄せた。
「だけど、続けてフェラしてもらっても、ガチにはならないぜ。前段階が必要だ」
そういい置いて、ソランの頭を己の股間から持ち上げる。
ソランは素直にライルに従い、顔を上げた。
見上げたライルは、いつに無く獰猛に瞳を輝かせていた。
「この間みたいに、自分でしろよ。俺に見せろ」
「なッ!」
あまりの要求に、瞬時にソランは体中を真っ赤に染め上げた。
自慰をするなど、殆ど経験が無い。
ライルを勧誘に行った時、流れで彼の前でしてしまったが、それでも改めて言われると、酷い抵抗を感じる。
「お前のヤラシイ姿見て、俺はシコるからさ。それでガチにして、お前の中をかき回してやるよ」
「で、出来ないッ!」
「出来ないなら良いぜ? 俺は一回出してるし、このまま寝ても。まあ、疼きまくってるお前が寝られるかどうかは解らないけどな」
寝かしつけると言っていた筈なのに、ライルはソランに無茶な要求をする。
女にとって、自慰は日常的なことではなく、倒錯的な特殊性癖として分類される。
長期間相手がいないのであれば、する人も居ることは知っているが、それでもソランは今まで経験が無かった。
故に、正直にその事を訴えて、素直にライルに快感を強請った。
「したこと、ないッ。そんな事……」
「したじゃねぇか。俺のチンポ加えながら、クリトリス気持ち良さそうに弄ってただろ? あれやれば良いんだよ。しかもあの時、俺より先にイっちまっただろ。自分が気持ちいようにしな。……ああ、指だけなら突っ込んでやっても良いぜ」
逞しい肉棒よりも断然細い物を指定されて、縋るようにライルを見つめても、ライルは楽しそうに笑っているだけだった。
結局、ライルの言うとおりにしなければ、ソランの望みは叶えられない。
ギュッと目を瞑り、言われた通りに足の間に手をもぐりこませた。
ベッドにぺたりと座り込んだ状態で始めようとしたソランを、ライルが止める。
「おい、その体勢じゃ俺が見えないだろ。お前のがイヤらしくヒクつく所が見たいんだよ。そんじゃなきゃ興奮しないだろ」
興奮の元である、自分のペニスをライルは自分の手の中に収めて、存在をソランに示す。
もう全てを言われたとおりにしなければ、ソランの体は治まらないと判断して、酷い羞恥に駆られながらも、ライルに向かって足を開いた。
そして、一度だけ経験のある、陰唇上部の淫核に指を這わせる。
それでもその段階で手は止まってしまう。
恥ずかしくて、どうしても自分でソコから先に進めなかった。
そんなソランに、ライルはあからさまに溜息をついて、肩をすくめる。
「仕方ねぇなぁ。俺に見せただけで、こんなにジュース垂らしまくってるくせに、その先をしないなんて。俺の欲しくないのかよ」
「あ……で、でも……あ!」
ソランが羞恥の限界を告げようとした瞬間、ソランのそこに、ライルの長い指がいきなり突きたてられた。
その所為で、ソランの言葉は途切れる。
それでも女の内部を知り尽くしているライルは、ソランの感じる部分を外して、態と大きく指をスライドさせて、ソコでの性交の感覚を示した。
「……ほら、この動きを俺のチンポでして欲しいんだろ? しかもガチガチに固いやつで、壁と言う壁擦りまくって、子宮口こじ開けて……」
「あ、あ……ッ」
言葉にされるだけで、体がそれを求める。
体の要求にこたえるように、ソランは淫核に当てていただけの指を、動かし始めた。
「ひ! あッ! ああ!」
ライルの指が動くタイミングに合わせて、ソランの指が細かく揺れる。
それでもじっくり眺めているライルは、ソコの皮が剥けていない事に気がついた。
所詮そこは、性別が男女に分かれる際に、ペニスとして成長しなかっただけの場所だ。構造は変わらない。
「皮被ってちゃ、そんなに気持ちよくないだろ。剥いてやるよ」
一旦膣から指を引き抜いて、ソランが指を当てている淫核の根元を、勢い良く引っ張った。
「ひああぁあ!」
途端に快感の増したそこに、ソランは目を見開いて、体を痙攣させてしまう。
更に、膣口からふしゅっと愛液を噴射させた。
「へえ……そっちもオッケーか。普通痛がるだけなんだけどな」
ソランの様子にライルは笑って、背筋を振るわせた。
たまらない。
こんなにセックスの相性がいいとは、ココまで来なければ解らなかった。
世界を変えるために必要な、魅力的な戦力と、ライルの男の欲求を、とことん満たしてくれる女。
今まで積み上げた社会実績を捨てた事など、何の後悔もない。
体を痙攣させながら、ぼうっとしているソランを見て、己の分身が女を欲しているのを感じる。
それでも、もう少し。
そう思って、呆然としているソランの、剥けたばかりの淫核に、思いっきり吸い付いた。
「きゃあぁああ!」
強く吸引され、生まれたばかりのソランの淫核は、必要以上の快感をソランにもたらす。
更に指で、ライルはソランの女の場所を、今度はポイントをずらす事無く強く愛撫した。
そうなればもう、ソランに抗う術はない。
「あーあーあー! ら、らい……ッ、ダメぇ!」
「んん?」
口に含んで、吸引したり舌で転がしたりして愛撫していた淫核に、今度はライルが声帯を震わせた所為で、更なる刺激が加わる。
もうソランは、ここが何処かも認識できない程、ライルの手管に落ちていた。
「い、いくぅ! いっちゃう! らい、らいる、い、いくぅう!」
内股が痙攣し、もう少しで頂上を掴むという所で、ライルの愛撫が止んだ。
「……は、ら、いる……?」
何故と問えば、ライルは再び半身を起して、己の分身を手の中で数回擦りあげて、存在を示した。
「お前はコレでイきたかったんだろ? ……ほら、足開いて、手で広げろよ。一気に奥にぶち込んでやるよ」
自ら受け入れる姿勢を取れと要求するライルに、もうソランは抗えなかった。
変わらずに愛液を零しながら、言われた通りに足を広げて、陰唇も指で押し広げる。
体勢を整えたソランを見て、ライルは更なる要求をした。
「『オネガイシマス』って言ったら、もっと凄い技見せてやる。今までのセックスなんか、お遊びだったって思えるほどの快感だぜ」
口元を引き上げて、悪辣に笑う。
目の前の女をいたぶる事を、心底楽しんでいた。
そしてソランもいたぶられている状況に、快感を増幅させていた。
それでも顔を逸らせて、小さくライルに望まれた台詞を口にする。
「お……ねがい、しま、す」
叶えられた要求に、ライルの分身は更に硬度を増した。
「いいぜ、やってやるよ」
ソランの足を持ち上げて性器を上向きにして、ライルは固いペニスを膣口に当てた。
そしてソランの耳元で、行為を始めて初めて優しく囁いた。
「このまま飛んじまえ」
以前とは違う言葉に、ソランがライルを視界に入れようとした瞬間、ソレはもたらされた。
勢いをつけて、ライルの固いペニスが、ソランの子宮口を一気にこじ開ける。
最奥の、一番の快感の場所を激しく突き上げられて、ソランは無意識に叫んだ。
「きゃああぁあああ!」
一気に膣壁が収縮するのが、自分でもソランは解った。
それでもライルが囁いてくれたように、飛ぶ事は出来なかった。
ソレまでに何度も軽い絶頂を極めていたソランには、たまらない、待ち望んだ瞬間だったからだ。
叫んだソランを無視して、ライルは力強くソランの蜜壷を蹂躙する。
その間、持ち上げていたソランの足の位置を微妙に動かして、ソランが感じる膣内の場所を、必要以上に圧迫するように操作する。
あまりの快感に、我を忘れてソランは泣き喚いた。
「いやあぁあ! おか、おかひく、な……ッ、らいる! たすけ、てぇえ!」
「おかしく、なっちまえッ! ああ、ココも良いんだよな?」
そう問うて、ライルはソランの片方の足だけを抱えて、子宮口の脇にある、Pスポットと呼ばれる女の泣き所を容赦なく突き上げた。
「ひいぃ! ら、らい、らいぃ!」
焦らしまくったソランは、ライルの追い上げに簡単に膣の扇動を激しくさせて、本当の絶頂の予兆をライルの分身に伝える。
もう少し、と、ライルはソランの下半身を持ち上げて、後ろの菊座にも指を這わせた。
ソコでは今までしてこなかったが、ライルに触られてすぐに、ソランのそこは綻ぶ。
その感覚に、ソランがココでの愛撫に慣れていたことを知った。
(兄弟揃って、変態だな)
ソランの男経験は、ライルの兄、ニールとしかない。
故にソランがソコの愛撫を知っていると言うことは、ニールが仕込んだと言う事だ。
どの程度のプレイをしてきているのかは解らないし、知りたいとも思わないが、それでもアナルなど、普通なら殆ど触らない。
それでもソランの反応に、ソコの愛撫に躊躇は無かった。
愛液が流れて、十分に潤っている菊座に、ライルは指を差し入れた。
「いやあぁあ!」
拒絶の言葉とは裏腹に、ソランの膣壁は、更に複雑に動いて、ライルを誘惑する。
菊座から侵入させた指で、ソランのスポットの裏側を擦りあげれば、狂ったようにソランは頭を振った。
「ははッ! クルーに今のお前、見せてやりたいッ。いつでも澄ましてるお前がこんなに淫乱だって、教えてやりたいぜ!」
「いやあぁあ! やめ、やめぇッ!」
拒絶の言葉を吐きながらも、確実にソランは絶頂の階段を上っている。
そしてそう時間も置かずに、ソランが回すように腰を振り始めた。
こうなれば、もう絶頂まで時間も無い。
ライルも自分を解放するために、今までよりも更に激しく腰を振った。
「イケッ、イケよ! ほら、俺のチンポ、食いちぎる気かよッ!」
「イク! い、イクイクッ! らいる、ライルライルらい……イクぅうううぅう!」
絶叫と共に、ソランは大量に膣口から愛液を噴出して、ライルはその壮絶な絶頂の中で、二度目の自らの欲望を女の中に流し込んだ。
子宮に流れ込んでくる熱い精液に、ソランは更なる遺伝子を求めるように、ライルのペニスを殊更最奥にこすりつけるように腰を振る。
ライルもソランに合わせるように、ソランの体を抱きしめて、ソランの子宮口に亀頭を擦りつけた。
一頻り貪りあって、ソランの体の痙攣も治まった頃、ライルが事後のキスを交わそうとすれば、ソランは既に夢の中に旅立った後だった。
あれだけの強烈な絶頂を味わったのだ。こうなる事は予測していたが、少しだけ物足りない。
それでも大元の目的も果たせたライルは、暴れて足元に蹴ったシーツを手繰り寄せて、二人でシングルベッドに肌を寄せ合って体を休めた。
眠っているソランは、この場所に来て初めてうっすらと微笑みさえ浮かべていて、一時的にでもなんでも、彼女の精神状態が落ち着いた事を現している。
満足の溜息をついて、ライルもそのままソランを抱き寄せて、眠りに着いた。
せっさんがM子すぎてすみませ……ッ(:D)| ̄|_
ライルは趣味プラスαです……。
そしてさり気なく早撃ちですようふふ!
兄さんの一回は、ライルの3回くらいの設定。
更にせっさんも成長しているので(性体験的な意味で)感じやすくなってます。
あんあんらめぇしか書けないです私。にこ!
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