−−−−−いかないで。会えなくなっちゃうの、ボクやだよ。
−−−−−…いつかまた、きっと会えるよ
−−−−−いつかって、いつ?
−−−−−…今はわからないけど、必ず。そのために、おれ、がんばるから!
−−−−−ほんとう?やくそくしてくれる?
−−−−−…ああ、本当だ。約束する。
−−−−−じゃあ、ボクまってる。ぜったいだからね!
−−−−−…ああ、絶対だ。だから待ってて。

降り注ぐ真夏の陽光。
耳を聾する蝉時雨の中、握り締めた小さな手の熱さ。
いつか、きっと。
小指を絡め、そっと唇を合わせた。
「唇にするキスは、大切な人との約束のしるし」

今はもう遠い記憶−−−−−




今日最後のレセプションを終え、上階のホールから高速エレベーターでロビーに降りて来たところで第一秘書が口を開いた。
「本日の予定はこれで終わりです、和希さま。まっすぐ御自宅へ戻られますか?」
月曜からずっと、全国の拠点を飛び回っての会議やレセプションが続いていた。
「…ああ、そうだな。流石に今日は疲れた。すぐに休みたい。」
「それでは車を回させます。外は雨ですのでこちらで少々お待ちになって下さい。」

土曜日の夜だからか、都心の幹線道路は混雑している。
「お疲れ様でした。明日は午後3時から本社でミーティングがございますが、それまではオフにしてありますので、少しゆっくり なさって下さい。」
秘書の言葉に頷き、更に来週の主な予定をいくつか確認し、信号で停止した車窓から夜の街を見るともなく眺める。
週末の街は悪天候にもかかわらず人があふれ、猥雑な喧騒に満ちている。
歩道では最新のファッションに身を包んだ若者たちがいくつもグループを作ってたむろしている。これから夜更けまで遊ぶのだろう。
(俺には全く縁のない世界だけどな…)
胸の裡で呟いたその時、視界の片隅に何かが引っ掛かった。
それは自分自身にも意味も理由もわからない衝動。けれども身体は動き、言葉が零れ出ていた。
「岡田、ちょっと停めてくれ。」
「和希さま?」
怪訝そうに、しかし運転席の第二秘書は車を路肩に寄せて停める。
「和希さま、お待ち下さい。傘を…」
「いらない。すぐに戻るから、石塚、このまま待っていてくれ。」
助手席の第一秘書が留めるのも聞かず、自らドアロックを外し、雨の中に走り出ていた。

「君…」
「え?」
どうしてこんなところでこんな相手に声をかけているのか自分でも解からない。
そうせずにはいられなかったのだ、としか言い様がない。それでも。
「……………」
「……………」
奇妙に密度の高い沈黙を破ったのは、どう見ても年下の相手の方だった。
「おにいさん、俺と遊んでくれる?」
「…え…?」
一瞬、言われたことの意味が理解できなかった。
戸惑いが表情にも出たのだろう。相手はもう一度口を開いた。
「だからぁ、俺を買ってくれない?って、言ってるんだけど。」


「ごめん、シートが濡れちゃうね。高そうな車なのに。」
言葉の割には悪びれない様子で、彼は岡田が差し出したタオルを素直に受け取った。
明るい茶褐色の髪が額や頬、項や首筋に張り付いているのが妙に艶めかしい。
着ているものはごく普通の、NBAのチームロゴの入ったパーカー。ケミカルウォッシュのジーンズ。
足元もバスケットシューズだが、彼自身はバスケットをやるにしては小柄に見えた。
髪と顔、肩や腕を簡単に拭って、短い礼と共にタオルを運転席に返している。
表情にも仕種にも、若いというより幼さが見て取れた。
「君、歳は?」
「何、おにいさん、実は教育関係の人?」
見開いた瞳にネオンが映り込んで煌めいた。思わず目を奪われる。
「いや。ただ俺も出来れば法に触れるような面倒は避けて通りたいからね。」
「ああ、なるほど。でも大丈夫だよ。5月で18歳になったから。」
「…本当に?」
「ホントホント。やだな、俺ってそんなに子供っぽい?」
「…いや。」
あどけなさの中に、垣間見える確かな艶。
それは彼の生来のものなのか、それとも生業によって身に着いたものなのか…。
ただ、その大きな瞳に惹かれた。もっと見ていたい。何故か切実に、そう思った。

「先にバスを使いなさい。雨にあたっていたからちゃんと温まった方がいいよ」
「ありがと。じゃあお先。」

結局、自宅へは戻らず、秘書に命じて贔屓にしている都心のホテルに部屋を取らせた。
そうして自分でも説明のつかない衝動のまま、雨の中で拾った少年を連れて、今、高層階のスイートルームにいる。
老舗名門ホテルの従業員は非常識な時間のチェックインにも、明らかに場違いな連れにも全くいつもと同じ、完璧な接客態度だった。
有能な秘書は上司の行動に異議は唱えなかったものの、
「お立場を弁えて、行動には責任をお持ちくださいね。」
と、やんわりと釘を刺すのは忘れない。しかし落ち着きなく室内の調度類をキョトキョトと眺めていた少年が、どうやら空腹であることに気付いていたのだろう。ルームサービスで若者向きのメニューをいくつかオーダーしてから、再度明日の予定を確認して帰って行った。
少年がバスルームから出て来た頃、ちょうど頼んだ食事が届く。
ホテルのグレードに相応しいクラブハウスサンドやミックスピザに目を輝かせる少年に、何故か心が和むのを感じ、また戸惑う。
(俺は、この子をどうしようとしてるんだ?)
無邪気に健啖ぶりを発揮している目の前の少年は、しかし確かに自分に「買ってくれ」と言ったのだ。
その相手をホテルの部屋へ連れて来て、風呂にまで入らせてしまった以上、他の選択肢は無いのかも知れないが。
飲み物も好きに飲んで構わないと告げて、自分もバスルームへ向かった。とにかく、自分も少し落ち着く必要がありそうだった。

軽くシャワーを浴びて出てくると、少年はベッドに乗り上げて枕元のラジオをいじっていた。
FMだろうか、煩くない低めのジャズボーカルが流れて来る。こんな年頃にしては随分渋い趣味だ。
「こういうのが好きなのか?」
「…特には。ただ、あんまり静かなのも落ち着かなくってさ。」
照れた様な笑顔がやわらかで可愛らしい。正直、さっきまで、同性相手にそういう気分になるものか自分でもわからなかったのだが。
改めて見ると、少年はあまりこういったことに慣れていない様に見える。玄人だと思ったのは早計だったのだろうか。

「本当に、俺に買って欲しいのか?」
まだ迷いがある。事情を聞いて、ことの次第によっては金だけ渡して帰すことも、今なら出来る。
「…おにいさんこそ、ホントは男、ダメなんじゃないの?」
大きな瞳が不安げに揺れる。どうしてだか、酷く胸が痛む。こんな顔はさせたくなかった。同時に身体の奥に言い様のない熱を感じる。
「俺のことは気にしなくていい。ただ、途中でイヤだと言われても止めてあげられないと思うから。」
「イヤだなんて言わないよ。ホントに金が要るから覚悟は出来てる。たださ、やっぱりどうしてもなかなか勇気が出なくて。
 だから、あそこでおにいさんに声かけてもらえなかったら、まだ雨ん中で立ち続けてたかも知れない。」
「…まさか、君、今日がはじめて…?」
「うん。でも、最初のお客がおにいさんみたいな人で、すごくラッキーだと思ってるよ。俺、あんまり上手くないと思うけど、何とか楽しんでもらえるようにがんばるからさ。」
自分が初めての相手。その事実に気持ちがひどく昂ぶるのを感じた。もはや、何もせずに帰すという考えは無くなっていた。
「君はそんなこと考えなくていい。俺も男の子は初めてだけど、出来るだけ優しくするから。二人で一緒に、気持ちよくなろう。」

照明を落としても大きな窓には不夜城・東京の夜景が煌めいている。
「キスは?」
青みがかった瞳に人工の星の光が瞬く。それをとても綺麗だと思った。
「初めてじゃないよ。でももうずいぶん昔かな。」
「じゃあセカンド・キスかな。俺が貰っていい?」
「うん、いいよ。」
啄ばむように、戯れるように、けれどそれはすぐに深いものに変わる。
甘い苺の香りは、さっき食べさせたデザートのアイスクリームだろう。
それが今接吻けている相手の幼さを示しているようで、ほんの少し胸が痛んだ。

ためらったり戸惑ったりしていたのは、ほんの始めのうちだけだった。
若い身体は快楽に従順で、手探りで施す愛撫ひとつひとつに敏感に反応し、あられもなく嬌声を迸らせる。
思った以上の媚態に煽られて、予想外に激しい行為となってしまった。

どのくらいの時間が経ったのか。夏至を過ぎたばかりのこの季節、もう夜明けが近い。
ぐったりとシーツの波に沈んでいる茶褐色の髪をそっと梳いてやる。
眠りに落ちかけているのだろう、目を閉じたままで、少年が気持ち良さそうに微笑んだ。

その瞬間。
怒涛の様に押し寄せる古い記憶。
まばゆい夏の日差し。
大きな樹の下で蝉時雨を聞きながら、寄り添って本を読んだ。
手を繋いで出かけた夏祭り。花火大会。
小さな手。茶褐色のクセッ毛と空色の瞳をした、初めての友だち。
誰よりも大切で、誰よりも守りたかった、大好きな、俺の−−−−−−

「啓太。」

息を飲んで見つめる。夜明けの太陽に照らし出され、その瞳が、青い、懐かしい空色の瞳が、ゆっくりと開くのを。
そして、その唇が、言葉を綴るのを。

「カズ兄。」

動けない。言葉も出ない。何をすればいいのか、何を言えばいいのか、全くわからなかった。

大きな、重い意味を持った密度の濃い沈黙。
今度も、先に口を開いたのは、やはり少年の方だった。

「…思い出してくれたんだ。カズ兄。」
瞠目する。
「…じゃあ、啓太は最初から気づいてた…?」
清浄な朝の光の中、奔放に寝グセのついた明るい色の髪が揺れる。
「最初はね、わかんなかった。でも、いい車に乗って、いいスーツ着て、きっとエラい人なんだなって思ったよ。」
カッコ良かったし、と付け加えて照れた様に笑う。その、全く邪気の無い笑顔に、強張っていた身体から力が抜けていく。
「だから、まあ正直、上手くいけば今晩はホテルで寝られるかも、って思って。商売はダメでも、それだけでも有り難いよなって。
 だから車に乗せてもらえてすごいラッキーって思ってた。そしたら秘書の人、石塚さんだっけ。『カズキさま』って呼んでたじゃん。
 俺の知り合いにも『カズキ』が居てさ。でもその人とはもう10年以上前に別れたきりで、一度も会ってなかったから、もしかしたら とは思ったけど、まさかって気持ちの方が強かった。顔もうろ覚えだったしね。でも、どうしても気になって。ごめん、カズ兄。
 俺、悪いとは思ったんだけど、カズ兄がシャワー浴びてた間に、ルームサービスの伝票、こっそり見ちゃったんだ。そしたら、サインが 『鈴菱和希』ってなってて。それで思い出したんだ。俺がまだ小学校に上がる前、母さんが臨月だからって、俺一人だけ父さんの田舎に 預けられてて、淋しくてしょうがなかった時に、一緒に遊んでくれた近所のおにいさんがいたこと。俺んとことは桁違いの大金持ちの お祖父さんとすっごい立派な御屋敷に住んでて、でも全然年下のガキの俺とも嫌がらずに遊んでくれた。そのおにいさんの家が、確か 『スズビシ』だったって。俺はあの時はまだガキだったから、カズ兄の家の事情も何も知らずに、のん気に遊んでたけど、カズ兄は 本当は大きな会社の跡継ぎで、夏休みが終わったらアメリカに留学することになってたんだよな。でも俺はそんなこと全然知らなかった から、夏休みがもうすぐ終わるって時に、いきなり「もう会えないから」って言われて。ただもう悲しくて、さびしくて、しがみついて ワンワン泣いちゃってさ。カズ兄のこと困らせた。迷惑なガキだったよな。」
自嘲するように苦笑し、目を伏せる少年に。
「そんなことないよ!」
思わず強い言葉で否定した。
「カズ兄?」
彼にだけは誤解して欲しくなかった。祖父や家庭教師や、その他周り中の大人たちはみな不思議がっていたが、あの時の自分にとって、啓太は今まで自分が知らなかったあらゆるものを与えてくれた奇跡のような存在で、彼と過ごした時間は本当にかけがえの無い大切なものだったのだ。
「啓太と一緒に過ごしたあの夏休みの事は、俺にとっても一番大事な思い出だったよ。あの時は俺自身も子供で、何の力も無くて。
 啓太が泣いてるのに、何も出来なくて。一人でアメリカに行くのは本当に辛かった。だけど、約束しただろう?」
「…ああ、そうだったね。」
啓太が小さく笑みを浮かべる。


−−−−いつか、きっとまた会える。
そう信じて、小指を絡め、唇を合わせた。
唇にするキスは、大切な人との約束のしるし。
そう教えてくれたのは、大好きな年上の人。


「…あれが、俺のファースト・キスだった。」
啓太は照れた様に笑ったけれど、その顔はすぐに淋しげに曇る。
「ずっと、カズ兄に会いたかった。でも妹が生まれて、田舎から埼玉の家に帰って来て、その後は…」
和希は俯いて口ごもる啓太の肩に手を置いて、その顔を覗き込む。
「そうだ。俺もアメリカから帰って来てから、随分お前を探したんだぞ。でも手掛かりは『伊藤啓太』という名前と田舎のお祖父さん達 だけ。しかも、その時にはもう啓太のお祖父さんとお祖母さんは亡くなってしまっていて、あの田舎の家も土地も人手に渡った後 だったんだ。必死で探したけど、埼玉の家も売られてて、一家全員行方が判らなくなっていた。一体、何があったんだ、啓太?!」
「そっか。そんなに探してくれたんだ。ごめんね、心配かけて。」

それから啓太は、ポツリポツリと十数年の間に起きたことを話した。啓太の妹、朋子は生まれて間もなく、非常に難しい病気に罹り、その治療費は莫大で、普通のサラリーマンだった啓太の父には到底払いきれるものではなかったこと。数回に渡った手術のため、田舎の祖父母に頭を下げて土地を売り、更に自宅も手放したこと。祖父母は慣れない都会生活がたたったのか、間もなく相次いで亡くなった。
最期まで息子たちを心配し、孫娘を不憫がっていた。しかし両親も啓太も、別れの悲しみに浸っている余裕は無かった。入院したままの朋子には治療を受け続けさせなければならない。本当はすぐにでも臓器移植が望ましいと言われていた。しかしとてもではないがそんな費用は出せない。薬物療法に必要な薬剤だけでもとても高価なのだ。今、父は単身賃金の高い建設現場で働き、母は実家に戻りそこから勤めに出ている。まだ高校生の啓太に出来る仕事は限られていたが、もはやコンビニやファーストフードのアルバイト程度では埒が明かないのは判っていた。
「…それでストリート・ボーイに?」
「…うん。俺、何も特技とか無いし。他に出来ることって思いつかなくて。俺なんかに客がつくかわかんなかったけど、それでも。」

どうして、もっと早く探し出せなかったのだろう。もっともっと、手を尽くして探せば良かった。どんなに後悔しても足りない。
「ごめん、啓太。」
「どうして、カズ兄があやまるの。」
「だって、俺が、もっと、早く啓太のこと探して、ちゃんと見つけて、そうしたら、こんな…」
言葉にし切れない激しい想いが熱い雫となって溢れ出る。頬を伝い流れ落ちるそれを、優しい指が拭ってくれた。
「そんなの、カズ兄のせいじゃないだろ。こんな形で、なんかもうホントごめんって感じだけど、俺は今日カズ兄に会えて良かったと思ってるよ。最初の相手が、大好きなカズ兄で、ラッキーだった。ありがと、カズ兄。」
そう言って、まるで、昨夜のことは夢だったかのような、無垢な笑みを見せる彼に。
「啓太。」
努めて真剣な表情を作って向き直る。
「何?カズ兄。」
これだけは今、どうしても、言っておかなければ。
「啓太。俺は、お前の『最初の相手』で終わるつもりはないぞ?」
「え?」
まるで出会った頃のような、幼い顔。
「え、じゃない!お前、まさか、これからまた街に出て客を探すつもりか?!」
「え??だ、だって、俺、これ仕事にするつもりだし…」
「バカッ!!」
ビックリ顔のまま固まる相手を、きつくきつく抱き締める。もう決して逃がさないように。


(まったく、こんな可愛いアタマでとんでもないことを考えてるんだからな…)
再び眠りに就いてしまった恋人の、幼い頃と同じフワフワと手触りの良いクセッ毛を撫でながら、溜め息混じりにひとりごちる。
長い間、求め続けてようやく手にした温もりに、湧き上がる幸福感を噛み締めながら、しかし頭の中では、その温もりをしっかり捕まえておくために、まず何をするべきか、そして、そのためには明日からのスケジュール調整について、有能な秘書たちをどうにかして説き伏せるべく、真剣に考えをめぐらせていたのだった。


そしてひと月ほど経った頃。
「朋子ちゃんの手術、日取り決まったんだってな。」
「うん。ありがと、カズ兄。ドナー探しから何から何まで、すっかり面倒見てもらって。父さんまで鈴菱系列の会社に入れてもらったし、 あんないい社宅まで…。」
「そんなの、当たり前だろ。お前の家族は俺にとっても大事な家族なんだから、俺に出来ることをするのは当然じゃないか。
 それに、お父さんたちには取り合えず社宅に入ってもらうけど、お前が帰るのはこれからもずっと俺のマンションだぞ。
 お前は鈴菱グループCEOの恋人なんだからな。」
そんな、とかなんとか頬を染めてはにかむ未だ初々しい恋人の肩を抱いて。
「だからさ、啓太。そろそろ『カズ兄』は卒業してくれよ。恋人同志にはそれなりの呼び方があるだろ?」
うーんと可愛らしく小首を傾げ、暫し考えた後、愛らしい唇が、待ち望んだ答えを紡ぐ。
「…じゃあ。『和希』?」
曇りない空色の瞳に映った自分の顔は、近来稀に見る満面の笑みだった。


「啓太、約束して。」
「何を?」
「これから何があっても、俺から離れないって。」
「じゃあ、和希も約束してくれる?」
「何を?」
「これから何があっても、俺を放さないって。」
「ああ。約束するよ。俺は、もう二度と啓太を放さない。」
「俺も、もう二度と和希から離れない。」
「愛してるよ、啓太。」
「俺も。愛してる、和希。」

見つめあって、小指を絡めて。

誓うように、祈るように。

唇を触れ合わせた。

唇にするキスは、大切な人ととの約束。

これからずっと。

それは二人だけの、永遠の約束。


終わり。

 

日記にて萠をお伝えしたら書いて頂けましたストリートボーイ啓太です!
なんかもうこの啓太、潔さがカッコいい…!受けなのに漢!
ヘタレ攻め×漢受けなんてちょー好みですよ!
月長石さん、素敵な男娼話を有り難うございましたーっ!!!
※ちなみにタイトルはワタシが勝手に文中から取りました…タイトルセンス皆無でスミマセン(汗)